バカラの基本ルール
1.バカラ基本情報
カジノの王様と呼ばれ、駆け引きや戦略性はほぼないに等しく、誰でもすぐに遊べるのがバカラ(Baccarat)です。
その発祥は中世のイタリアと言われております。お金はあるがやることがなく、毎日暇を持て余していた当時の貴族階級が嗜んだゲームです。
日本でも年に数回はバカラ賭博摘発のニュースが流れるほど、ギャンブラーにとってはポピュラーなゲームであります。
バカラは「破産」「0」を意味するイタリア語がその語源であり、実際私自身何度もその語源の意味を後悔とともに深い意味で噛みしめることがありました。
かつて、バカラの帝王と呼ばれた大王製紙の元会長が106億円をバカラで溶かしたことで、そのゲームは悪い意味でも知れ渡りました。
実際カジノで億単位で負けたという言葉を聞くと、ほぼ9割方それはバカラでの負けを意味しております。
逆に言えばそれだけ富裕層に愛されるゲームで、カジノでもっとも高額なお金が動くゲームです。
しかし、低レート卓があるカジノやオンラインカジノであれば、1万円もあればこのゲームを楽しむことができます。
ここでは、初心者の方にもわかりやすく、バカラのルールを解説し、楽しみ方や醍醐味まで伝えていきたいと思います。
2-1.バカラとは
ゲームの決着が早く着き、ルールも単純で、かつ賭けれられる金額に上限があってないようなものであるため「King of Casino」(カジノの王様)と呼ばれています。
2-2.基本ルール
ルールはとても簡単で、プレイヤー(Player)かバンカー(Banker)のどちらが勝つかを当てるカードゲームです。
多くの初心者が勘違いするのが、プレイヤーという言葉に惑わされて、プレイヤー=参加者と思ってしまう人がいるのですが、プレイヤーとバンカーは仮想の2人で、そのどちらが勝つかを当てるゲームです。
プレイヤーとバンカーの2枚または3枚の手持ちのカードの合計の下一桁が9に近いほうが勝ちとなります。
タイ(Tie=引き分け)の場合は、賭金が返金されます。
タイ(Tie)をノーカウントとするなら、約2分の1でプレイヤーかバンカーのどちらかが絶対に勝つので、どちらが勝つのか1/2を当てにいくゲームと言えます。
2-3.ディーラーの役割
バカラのディーラーはバカラ特有のルールに沿ってカードを配り、ベットされたチップの精算を担当します。
ディーラーやベットした人の意思によってカードが配られることはなく、バカラは常にバカラのルールに沿ってカードを配りゲームが進行していきます。
2-4.カードの数え方
「A」~「9」 | そのままの数字でカウント |
「10」「J」「Q」「K」 | 「0」とカウント |
A+4なら5、A+Jなら1になり、8+9は下一桁しかカウントしないので7になります。
2-5.2枚で勝負が決まる場合
最初に配られる2枚で、プレイヤーかバンカーの手持ちカードの合計が「8」又は「9」の場合、ナチュラルと呼ばれ、即座に勝負が決まります。
この時点で、高い方が勝ちなので、最初の2枚で合計「9」を出した場合は絶対に負けることはありません。
※ただしナチュラルではなくても、バンカーが「7」で、プレイヤーが「6」の場合だけは例外的にバンカーの勝利が2枚で確定する。
3-1.プレイヤー(Player)の場合
最初の2枚の合計が「0」~「5」であれば3枚目を引く。
「6」以上の場合は、3枚目を引かずにバンカーの3枚目のカード次第で勝敗が決まります。
3-2.バンカー(Banker)の場合
バンカーの場合は、少々複雑になりますが、最初の2枚の合計が「6」以下で、プレイヤーの方が高い場合は3枚目を引くというのが原則になりますので、まずはこれを覚えましょう。
バンカーの場合は、簡単に言うと、逆転を狙って引きに行くことができます。
「7」以上なら、3枚目を引かずにプレイヤーの3枚目のカード次第で勝敗が決まります。
ただし、上記原則だけ覚えたうえで、バンカーの場合は3枚目を引かない例外的ケースがいくつかあるので、詳細を記載します。
3-3.バンカーが3の場合
- プレイヤーが3枚目を引いて、そのカードが8以外の場合プレイヤーも3枚目を引く
- プレイヤーの3枚目カードが8の場合、プレイヤーは3枚目を引かない
3-4.バンカーが4の場合
- プレイヤーが3枚目を引いてそのカードが0・1・8・9以外の場合は、バンカーも3枚目を引く
- プレイヤーの3枚目カードが0・1・8・9の場合バンカーは3枚目を引かない
3-5.バンカーが5の場合
- プレイヤーが3枚目を引いてそのカードが4・5・6・7の場合バンカーも3枚目を引く
- プレイヤーの3枚目カードが4・5・6・7以外の場合バンカーは3枚目を引かない
3-6.バンカーが6の場合
- プレイヤーが3枚目を引いてそのカードが6・7の場合バンカーも3枚目を引く
- プレイヤーの3枚目カードが6・7以外の場合バンカーは3枚目を引かない
3-7.まとめ
プレイヤーが引く3枚目のカードによって、上述の通り様々なケースがあるので、まずはバンカーは逆転を狙いに引きに行くという原則を覚えた上で、上記のケースを一つずつ覚えていくのが良いでしょう。
4-1.バカラの配当
バンカーかプレイヤーに賭けて勝った場合、2倍の配当となります。
ただし、コミッションバカラの場合は、バンカー勝利時に5%の手数料が取られますので、1.95倍の配当となります。
ノンコミッションバカラの場合は、6以外で勝利した場合は、2倍の配当となります。
4-2.コミッションバカラとノンコミッションバカラ
コミッションバカラは、バンカーが勝利した場合は常に5%の手数料を支払うバカラになります。
ノンコミッションバカラは、バンカーが勝利した場合も常に手数料を支払う必要はありませんが、バンカーが6で勝利した場合に限り、勝ち分が50%となります。
5-1.様々なベット方法
バカラではほぼ50%の勝率となるプレイヤーかバンカーのどちらかに賭けるのが基本的なベット方法ですが、それ以外にも様々なベット方法があります。
5-2.タイ(tie)
プレイヤーとバンカーの下一桁が同数となり、引き分けとなるかに対して賭けるベット方法
配当は8倍です。
5-3.プレイヤーペア
プレイヤーに配られた最初の2枚のカードが、同じ数字のペアになるか。に対して賭けるベット方法。
なお、10,J,Q、Kはすべて0としてカウントしますが、ペアに賭けている場合は、同じ絵札でなければなりません。
配当は11倍です。
5-4.バンカーペア
バンカーに配られた最初の2枚のカードが、同じ数字のペアになるか。に対して賭けるベット方法。
なお、10,J,Q,Kはすべて0としてカウントしますが、ペアに賭けている場合は、同じ絵札でなければなりません。
配当は11倍です。
6.バカラのハウスエッジ
ハウスエッジとは控除率のことを言います。すべてのギャンブルには控除率が設定されており、日本の公営ギャンブルの控除率は以下の通りです。
日本の公営ギャンブル
JRA競馬 | 20~25% |
---|---|
パチンコ | 15~20% |
宝くじ | 50% |
宝くじ | 50%~60% |
サッカーくじ(toto) | 50% |
一方で、バカラのハウスエッジは、なんと驚きの1%!!!
この数字は、プレイヤーかバンカーのどちらかに賭けている場合ではありますが、他のギャンブルと比較して圧倒的に勝ちやすいギャンブルであることは一目瞭然です。
勝ちやすく、さらに賭金の上限も高いので、バカラなら一攫千金も夢ではありません。