ポーカーのインシュランスについて
1.インシュランスとは
どうも、お久しぶりです。母は元生保レディーのYochiです。契約を取るたびに母の恋人が増えていったのはなぜなのか今でも不思議で仕方ないです。
さて、今日はテキサスホールデムポーカーにおけるインシュランスについて解説していきます。
インシュランス=保険という意味は皆様ご存知かと思いますが私も沢山の保険に入っています。自動車保険、生命保険、ゴルフ保険(←これめちゃくちゃ重要)。これらは不慮の事故が起きた際に賭けた金額、またはそれ以上の金額が保証されるものになります。自動車や命に関わる生命保険はご想像の通りかと思いますが、ゴルフ保険というものも私は入っています。これは、仮にYochiのミラクルショットがコースからはみ出て隣のコースの人を怪我させてしまった際に保険適用されます。また、ゴルフでホールインワンを出した時はそこにいるみんなに奢ると言う何ともよく分からない慣習が存在するのですがその際にもゴルフ保険は適用されます。
このように未然に予防線を張る保険は今の社会において重要な役割を担っています。今日はポーカーにおけるインシュランスについて解説して行きます。
2.ポーカーにおけるインシュランス
皆さんも過去にオールイン対決で数枚のアウツを引かれティルトしたことはありませんか?こういう事故を未然に防ぐためにインシュランスがあります。
もちろん他の保険と一緒で事故が起きた後(リバーが開いた後)は保険が適用されることはありません。従ってポーカーに置けるインシュランスはフロップ、ターンでオールインになった際に賭けることができます。近年、オンラインポーカーの普及でいろんなインシュランス機能を搭載したアプリも存在します。
また、カジノでさえもインシュランスやジャックポットを適用しています。本日はKKPokerをメインで解説してきます。
3.EVチョップ
EVチョップとはポットに対して現状の勝率の比率分だけ貰える保険になります。いわば降参と同じ扱いになる為、その後引かれようが引かれまいが獲得できるポットは一律です。例えばこちらのケースを見てみましょう。
フロップでオールインになりました。
JJのハンドを持ったプレイヤーが仮にEVチョップをしたとすると、勝負の結果に関わらず1,500ドルのポットに対して1,062ドルのポットを獲得できます。(1,500*0.7081)そしてターンやリバー以降で56sのプレイヤーが勝利した場合、56sのハンドを持ったプレイヤーがポットの全てを獲得することができます。1,062ドルはどこから出るの?と疑問に思う方もいるかもしれませんが、この1,062ドルは運営側が支払います。ちなみにJJがそのまま勝利した際には差額の438ドルは運営側が獲得します。
また、EVチョップは現状オッズで負けている側も選択することができます。このケースだと56sサイドがポットの29.19%を獲得することができます。そもそも約半分のスタックを自分で入れている為、負けを認めてチップを減らす行為でしかないですが。このEVチョップは3way以上でもできます。目安は70%以上の勝率でやることをオススメします。
4.トゥワイス(スリータイムズ)
トゥワイスとは2回と言う意味です。I have been to Korea twice.(私は2回韓国に行ったことがある)
トゥワイスは現状の状態からDealを2回、もしくは3回実施することを指します。これは勝っている側がリスクを分散させる意図で使用します。トゥワイスはプリフロップオールインの際にも実施できます。しかし、このトゥワイスはオンラインでは現状オッズが勝っている側しか選択することができません。勝っている側が打診して負けている側が承認すると適用されます。現状オンラインでは負けている側からトゥワイスやろうと持ちかけることはできません。
ライブのキャッシュゲームの場合は、勝っている側や負けている側に関わらず、どちらかがトゥワイスやろうと持ちかけて同意すればトゥワイスとなります。ただしいずれの場合も少ない方が優先されますので、1回と言われてしまえば1回が優先となります。
また、トーナメントの場合はオンラインでもキャッシュでもトゥワイスは不可となります。
Yochi的には勝っているときはトゥワイスよりもスリータイムズをオススメします。トゥワイスは70%程度の勝率だとチョップになることが多いからです。現状勝っているのにチョップになっては実質期待値を取り逃したことになります。従って個人的には1or3回をオススメします。仲の良い友達が相手である時は友情チョップもありです。
負けているときでドローハンドで30%以上の勝率があるときに、打診ができるなら2回を推奨します。フラッシュドローやストレートドローなどのハンドは、現状負けていることが多いので、1回でも引いて引き分けになればいいやという感覚がベターでしょう。
アウツが少なすぎて勝率が20%を切るときは、スリータイムズがおすすめです。
一回でもポットを取れれば、自分のチップ総量の2/3を守ることができます。
ちなみに4回も試行してリスクを分散したのにも関わらずこんなバットビートを喰らうとくもあります。A9のプレイヤーは暴言キャラとして嫌われていますが、流石に気の毒です。
5.アウツ数に対するインシュランス
こちらはアウツに対するインシュランスで中華系が運営するハウスでたまにあります。EVチョップと同様、フロップ、ターンの段階でのみ使用できます。基本的には現状のオッズの勝っているプレイヤーのみが適用です。この通常のインシュランスは残りのアウツに対して倍率を提示し最大ポットサイズまで賭けることができます。例えば、4枚のアウツがあるとしたら8倍のインシュランスを賭けることができます。(ストレートvsツーペア)
ポッドが1,600ドルであれば200ドルのインシュランスでマックスポッドの1,600ドルを獲得することができます。引かれても自分が入れた分だけ帰ってきて欲しいと言う人は100ドルを賭けることもできます。ただしこのインシュランスで気をつけなければならないのはフロップでオールインになった際にはターンカードとリバーカードの2回にインシュランスを賭けなければなりません。特にセットvsオーバーポケットなどはアウツも少なく高倍率である為インシュランスすることをオススメします。
ちなみにプリフロップオールインの際にはフロップをまず開いて、その後勝っている側はターンとリバーにインシュランスすることもできます。
私も過去にQQ vs KKでフロップでQが刺さってインシュランスせずにDealしたらリバーでKを拾われ2,000ドル近いポッドを取られたことがあります。あの時100ドルだけインシュランスしておけばポットの全額を取れていたと思うと後悔しきれません。箱によってはディーラーがインシュランスするか?と聞いてくるところもあります。
このインシュランスの倍率は、受けるハウス側が圧倒的に有利なものの引かれるとハウスに取っても大損害となるので、インシュランスで引かれまくって破産するハウスもたまにありますw
基本的にこのインシュランスはかなりマイナーなので、実施しているハウスに巡り会うことが稀でしょう。
6.バットビートジャックポット
近年はライブカジノのみならずNatural8でもこのような単語を耳にします。これは珍しいバットビートをくらったプレイヤーへの還元ジャックポットになります。
ラスベガスの場合4カード以上の手で敗北するとこのバットビートジャックポットが付与されます。(ストレートフラッシュvsクワッズなど)
韓国のウォーカーヒルですとAAAJJ以上のハンドで負けた場合はバックビートジャックポット獲得の対象となります。
しかもラスベガスにおけるジャックポットはなんと、そのテーブルに座っている全員が獲得できると言う何とも嬉しいジャックポットになります。詳しい比率は忘れましたが、クワッズがストレートフラッシュに負けた場合は、クワッズで負けたプレイヤー50%、ストレートフラッシュで勝ったプレイヤー30%、残り全員で20%みたいな割り振りだったかと思います。レートによりますが基本的に10万ドル単位でプールされているので出た段階でその卓にいるプレイヤーの収支はプラスが確定します。クワッズのプレイヤーからすると失った1,000ドルくらいのポッドなど鼻くそみたいなものです。このバットビートシャックポットが出た時はテーブルが盛り上がって酒が飛び交うようです。いつか是非体験してみたいです。