たけちゃんのポーカー実践記①

1.シビアなプロ同士の戦い

1.シビアなプロ同士の戦い

どうも世界のたけちゃんです。

今回はカンボジアでの5$-10$における卓の実践記について書いていきます。

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■5$-10$卓について
カンボジアでは、1$-3$と2-5$が主流で、ごくたまに5$-10$の卓が立ちます。
一般的に1$-3$卓は、観光客や副業程度のセミプロ、常連でもポーカーで生計を立てるレベルのプレイヤーではないことがほとんどです。

2$-5$になると、お金持ちの観光客やセミプロだけでなく、実際にポーカーで生計を立てているプロも打つレベルになってきます。彼らのうちの何人かは、本当はもっと高いレートでプレイしたいが、テーブルが立っていないので仕方なく2$-5$を打つという方がいます。

そして、こうしたプレイヤーが何人か集まると自然と5$-10$が立つこととなります。
ただ、5-10$卓となると、100BBで1,000$。
日本円にすると約11万円となり、かつ、上のレートになればなるほどディープスタックのプレイヤーも増えてくるので平均スタックは200-300BBとなります。

日本のサラリーマンの給与ですね。
こんなレートで打つプレイヤーというのは限られてきますので、必然この卓に腰をかけるプレイヤーはみな馴染みの顔ばかりとなります。

Unknownプレイヤーがいることもありますが、お互いのプレイスタイルをよく知っているプロ同士の戦いになることが多くあります。

そして、プロ同士の戦いというのは本当にシビアです。ここでは、そんなプロ同士の戦いを紹介しましょう。

2.プリフロップ

2.プリフロップ

200BBバイインで参加したものの、なかなかハンドが入らず、ジリジリとスタックが削れていき我慢のポーカーを強いられていた時に突然AAが手元に来る。

モンスターハンドというものは、どんなにポーカーを長くプレイしていてもやっぱり嬉しくなってやる気スイッチもはいります。

プリフロップ
UTGのプレイヤーがリンプで入ってる状況で、たけちゃんが5BBのレイズ。後ろは全員降りて、UTGがコール。

ヘッズアップでフロップを見に行きます。

※UTGのプレイヤー情報
シンガポール人のプロポーカープレイヤー。何度も対戦しているそこそこタイトなプレイヤー。
太っちょのスキンヘッドで両腕にタトゥーがびっしり入っているので、タコ墨先輩と勝手に呼んでいました。

3.フロップ

3.フロップ

K♣K❤4♣のクラブ♣が2枚のボード。

UTGのタコ墨先輩がチェックしたので、まずはKを持っていないか確認のために、6BBほどBET。
UTGのタコ墨先輩はこれをコール。

ここでたけちゃんは、相手のハンドを4つの候補に絞ります。

  1. AKかKxのハンド。Kxの場合はキッカーはT以上
  2. クラブ♣のフラッシュドロー
  3. TT以下のポケット。こっちがただのCBと見て、コールしてきたケース。
    (JJやQQならレイズで入るので、ほぼほぼ想定から除外可能です。UTGなのでTTくらいならリンプインも考えられますね。)
  4. 44のポケット

4.ターン

4.ターン

7が落ちてボードは、フラッシュドローボードのまま。

K♣K4♣7の♣が2枚のボード

タコ墨先輩から先打ちで、10BBのBETが飛んできました。

ここで、たけちゃんの悪い癖が出ます。

相手からいきなりドンクで打たれるとイラッと来る&ここまで我慢してきたのにAA降りるんかーいというプロとしてはあるまじき考え方。

どうせ、フラドロかTTあたりで、こっちがK持っていないと読んで、打ってきてるんだろ!とスナップでコール。

コールしたあとに気づいたのは、ポットは25BBほど溜まっている状況で10BBのBETは降ろしにきているべットとしてはちょい少なくないか?ということ。これはバリューを取りにきているかもしれない。

いや、10BBでも全くハンド絡んでなかったら降りるし、フロップをブラフCBと読んで降ろしに来ていると信じよう!

ちょっぴりスナップコールを後悔しながら、リバーチェックしてくれたらチェックだなーと考えていました。

5.リバー

5.リバー

ここで最高のカードが出ます。Aのスペード。
K♣K4♣7A♠のクラブが2枚のボードです。

これは、KKにしか負けないセカンドナッツのハンドです。

タコ墨先輩は、リバーで20BB打ってきました。

さて、ハンドごとに相手の可能性を探っていきましょう。

  1. AKかKxのハンド。Kxの場合はキッカーはT以上
    →バリューを取りに来ています。
  2. クラブのフラッシュドロー
    →フラッシュが滑ったので、降ろしに来ている。ただこちらにターンコールされているので、リバーもコールされる可能性も考えると可能性は低い。
  3. TT以下のポケット。こっちがブラフCBと見て、コールしてきたケース。
    →通常ならチェックする。JJやQQならブロックべットも考えられるが、可能性は低い。
  4. 44のポケット
    →バリューを取りに来ています。

ということで、濃厚なのは1か4ですね。

1なら、こっちのレイズに対してコール。4なら、こっちのレイズに対してリレイズも考えられます。

ということで、たけちゃんは、60BBの3倍レイズをかけました。

するとタコ墨先輩はしばらく悩んでから、44をショーしてフォールド。

6.感想戦

6.感想戦

降りられて悔しかったたけちゃん。早速タコ墨先輩に絡みます。

たけちゃん 「なんで降りたんや?タコ墨先輩!」
(その風貌でビビりやがって!いかつい顔に墨まで入れているのに、見掛け倒しで実は中二病が継続しちゃっている痛いやつなんか??)←心の声

タコ墨先輩 「勝ってるハンドが少ないからな。。。」

たけちゃん 「Kxとは読まなかったんかい?」

タコ墨先輩 「あのアクションはAKか、AAだろ。俺はAKと読んだけどな。お前は、Kxじゃリバーでレイズはしないよ。フルハウスじゃない限り」

たけちゃん 「ち、ち、ちげぇーし!俺はAKもAAも持ってなかったしぃー!」←嘘つき

タコ墨先輩 「俺にはコールできねぇーよ。コールして負けてたらタコ焼きになっちまうしな。」(←言ってない)

7.まとめ

7.まとめ

やはり、プロ同士となるとハンドの読み合いの精度が高く、バリューを取ることはセットオーバーセットでも難しいことがあります。
お互いがUnknownプレイヤーであればコールしてくれる可能性もありますが、手の内を知っている者同士で打つときは大きなチップの移動は限られてきます。

自称ポーカープレイヤーのたけちゃんですが、この状況だとフィッシュなのはターンのアクションをミスっている自分です。
たまたまリバーでAを拾って結果は勝ったものの、ターンのスナップコールはありえませんね。

そしてリバーのレイズにしても、相手がKxであれば、ミニマムレイズか2.5倍のレイズくらいでないとコールはもらえなかったかもしれません。まぁ小さすぎるレイズは、怪しすぎてどっちにしろコールもらえない可能性大です。