スターティングハンドレンジについて


1.ポーカーのスターティングハンドレンジについて
ポーカーでまず重要となって来るのがゲームに参加するか否かの選択です。
プリフロップで自分が持っているハンドと周りのアクションを鑑みてレイズや3Bet、フォールドの選択をしなければなりません。
その際に最も重要となってくるのがポジションです。例えばA8というハンドはポジションによってはレイズ、3BetをしますがあるポジションにおいてはFoldを選択しなければいけません。
本記事ではあくまでも我々、独自の視点でスターティングハンドレンジについて解説していきます。
2-1.オープンレイズのハンドレンジについて
オープンレイズとはプリフロップにおいて自分が最初にレイズのアクションをする場面となります。従ってポジションが前である程、後ろに自分よりも強いハンドを持っている可能性が高くなる為、ハンドを絞る必要があります。
また、自分より前にレイズアクションが入った場合のレイズを3Betと呼びます。こちらのスターティングのレンジに関しても後ほど解説していきます。
基本的にオープンレイズの適正Bet額は3BBと言われています。しかし、AAを持っていて3Betを誘いたい時はわざと少なく打つであったり、リンプインのプレイヤーが3人いる時はスクイーズ目的で5BBのオープンをしたりと変化をつけることをお勧めします。
2-2.ポジションごとのオープンレイズハンドレンジ
各ポジションについての名称と解説はこちらの記事ををご覧ください。
ポーカー基本用語
UTG(アンダーザガン)
UTGはポーカーのプリフロップにおいて1番不利なポジションとなります。言わば1番最初にアクションを起こす人である為、最もタイトなハンドレンジとなります。
スート | A2+、KT+、QT+、JT |
オフスート | AT+、KQ |
ポケット | 55+ |
HJ(ハイジャック)
HJはUTGの次にアクションを起こします。後ろにまだ3人〜7人のプレイヤーがいる為オープンレイズのハンドレンジも非常にタイトとなります。
スート | A2+、K9+、Q9+、J9+、T9 |
オフスート | AT+、KT+、QJ |
ポケット | 55+ |
MP(ミドルポジション)
MPは文字通り、真ん中のポジションで3番目にアクションを起こすプレイヤーを指します。ここから人数によってはMP+1、MP+2という呼び名になります。ここではそれぞれのハンドレンジは割愛しMP全体のオープンレイズのハンドレンジを紹介します。
スート | A2+、K9+、Q9+、J9+、T9、87、76 |
オフスート | A9+、KT+、QT+、JT |
ポケット | 44+ |
CO(カットオフ)
COはBTN(ボタン)の右側のプレイヤーを指します。フロップ以降は最後から2番目にアクションをするプレイヤーとなる為比較的優位なポジションとなります。
スート | A2+、K6+、Q8+、J8+、T8+、97+、87、76、65、54 |
オフスート | A9+、KT+、QT+、JT+ |
ポケット | 22から |
BTN(ボタン)
BTNはフロップ以降最後にアクションを行うプレイヤーを指し、ポーカーにおいて最も有利なポジションとなります。プリフロップではこの後、SBとBBのアクションが入る為スタートのハンドレンジは広いと言えども注意が必要です。
スート | A2+、K6+、Q7+、J7+、T7+、97+、87、76、65、54 |
オフスート | A2+、K9+、Q9+、J9+ |
ポケット | 22から |
SB(スモールブラインド)
SBはすでに0.5BBをベットしている状態でアクションが回って来るためある程度のハンドでコールをすることができますがフロップ以降のアクションが不利である為プリフロップで優位に進めたいポジションとなります。
BB(ビックブラインド)をスチールする為に大きめのオープンレイズをすることをお勧めします。
推奨ハンドレンジ
レンジ無し(状況による)
BBのプレイヤーによるがBTNまでFoldで回った際には基本3回に2回はレイズ。リンプで回った際には強いハンドであれば5BBくらいのオープンレイズ。
BB(ビックブラインド)
BBはプリフロップにおいて最後にアクションを起こすプレイヤーを指します。
BBがオープンレイズをするシチュエーションはその他のプレイヤーがリンプインした場合に限ります。人数が多ければ多いほどレイズする価値があります。フロップ以降は不利なポジションになる為A一枚でも大きなレイズをし、スクイーズに回すことをお勧めします。
推奨ハンドレンジ
レンジ無し(状況による)
基本的にBBでポットを獲得できるプレイヤーは強いプレイヤーが多いです。

3-1.プリフロップにおける3Betのハンドレンジ
3Betとはよく3倍のレイズだと勘違いされがちですが、実際には3番目のベットを意味します。
プリフロップに関してはBBのプレイヤーがブラインドをベット、それに対してオープンレイザーが上乗せしたベットをします。そこから更にレイズをする、これが3Betとなります。
従って、BBを1番目とした際に3番目のベットをするという意味です。
フロップ以降に関してはレイズに対するベットはリリレイズと言うのが一般的なので3Betはプリフロップ時にのみ使われる重要用語となります。
3Betを行う最も重要な要素は相手のハンドが本当に強いハンドであるのかというのをセグメントできるのと自分のハンドが強いことをアピールして相手を下ろすという2点です。
仮にあなたがAAを持っていたとしてレイズに対してコール止めをしたとしましょう。5人のプレイヤーがジャストコールしてしまうとAA対4つのハンドとなってしまいます。4つのハンドが例えどんなハンドであろうとAAという最強のハンドを持っているあなたの勝率は相手のハンド次第ではありますが、50%以下となるケースが多いでしょう。
上記のことから3Betはポーカーにおいて超重要なアクションとなります。
3-2.各ポジションからの3Betレンジ
ポジションごとに大体の3Betレンジをまとめました。SBとBBに関してはオープンレイザーがどのポジションなのかも重要になってきますが、その他のポジションはオープンレイザーのポジションを考慮せず大まかなレンジで解説します。
UTG
UTGから3Betを行うシチュエーションは基本的には1周目でリンプをしてオープンに対してのアクションとなるため基本的には起こりません。なぜなら、自分のハンドが強いならまずレイズをするからです。
しかしアグレッシブな卓の場合は、あえてリンプで入り誰かのレイズに3Betをかぶせるプレイヤーもいます。結論UTGの3Betはかなり強いハンド、もしくは素人でよくわかってない人の動きとなります。
HJ
HJからの3BetはUTGのオープンに対するレイズになる為注意が必要です。何故ならばUTGのオープンレンジはかなりタイトである為強いハンドを持っている可能性が高いからです。
JJ〜AA、AKなどのハンドであれば3Betしてもいいですがこのポジションからの3Betはかなり強いアクションになる為後ろのコールはあまり見込めません。
MP
MPの3BetレンジもHJと同様でそれなりのハンドにレイズを被せることになるのでTT〜AA、AK、AQくらいにハンドレンジで3Betをすることを推奨します。
CO
この辺のポジションからは3Betするにあたり有利なポジションと言えます。しかし、UTGとMPのハンドレンジは全く違う為それぞれに対しての3Betのレンジは異なります。もちろんMPのレイズに対してはATやKQなどのハンドで3Betしても良いですが UTGのレイズに対してはもっと慎重にならなくてはなりません。
BTN
BTNはフロップ以降最も良いポジションである為3Betをするのには最適なポジションとなります。どこのオープンに対してでもとりあえず3Betをすることでハンドをセグメントでき更にフロップ以降優位に勝負を進められるという利点があります。
また、コール止めをするとSB、BBからの3Betスクイーズが飛んでくる可能性も大いにある為、先にアクションすることでSB、BBの足を止めることもできます。
ミドルポケットやAxでも十分に3Betができます。
自分より前のポジションでコールドコーラーが複数人いる場合はかなり大きめ(4倍〜5倍)の3Betをするのが良いでしょう。
SB
SBに関してもBTN同様、3Betするには有利なポジションとなります。特にCOやBTNのオープンレイズに関してはハンドレンジがかなり広く78sなどのハンドも入っていることからかなりの確率でスクイーズできるケースもあります。しかし、一方でコールされた際にはその後の戦い方が難しくなる為、自分のハンドの強さも考慮する必要があります。Axやローポケットなど最悪、フロップ次第では強くなり得るハンドに関してはどんどん3Betをしても良いポジションとなります。
BB
BBは3Betをする上では最も有利なポジションになります。特にオープンレイズに対するコーラーが何人いるかもわかる状況でアクションが回って来る為、オープンレイザー以外は大したハンドでないことも把握した状態での3Betになります。
どのポジションからのオープンかにもよりますがスクイーズできるシチュエーションが頻繁に起こります。もちろん自分のハンドとの相談となりますがプレイヤーの特徴も踏まえて大きな3Betをする勇気も大切です。
上手いプレイヤーはこのBBからの3Betレンジがめちゃくちゃであることを逆手に4Betを打って来る為、本当に強いハンドの時には敢えて3Betを弱めに打って4Betを誘いましょう。
3-3.まとめ
前述した通りプリフロップのアクションは非常に重要となります。
特に、トーナメントの終盤はプリフロップのアクションスキルとフリップの強さでほぼ勝敗が決まると言っても過言ではありません。各ポジションごとの収支を計算すると大抵の人はSB、BBが最も苦手という結果も出ています。今一度、各ポジションでのプリフロップでの戦い方を見直してみてはいかがでしょうか。