チャイニーズポーカー(OFC)の基本ルールと戦略
1.チャイニーズポーカー(OFC)の概要
中国や香港などで人気のポーカーゲームでありチャイニーズポーカー(チャイポ)と呼ばれるのが一般的ですが、パイナップルポーカーやオープンフェイスチャイニーズポーカー(OFC)などとも呼ばれています。
基本的なルールは、ボトム(下段)5枚、ミドル(中段)5枚、トップ(上段)3枚のカードで総得点を競うゲームとなります。MAX3人までがプレー可能で2人でもプレー可能です。
最近はKKやPPといったオンラインでもチャイニーズポーカーを遊べるアプリが増えてきており人気が広がっていますので、この記事でぜひ基本ルールと基本戦略をマスターしましょう。
2-1.ゲームの流れ
1デッキ52枚のカードを使ってプレーします。ジョーカーありの場合は、最大で54枚のカードを使ってゲームをします。
UTGから始まりBTNの順に各プレイヤーに最初は5枚のカードが配られます。このカードを、トップ・ミドル・ボトムに好きに配置することが可能です。
それ以降は毎回3枚ずつUTGからカードが配られて、3枚から2枚のカードを選択してトップ・ミドル・ボトムに配置していきます。
配られた3枚のうち1枚の使わないカードは他のプレイヤーの目に触れないよう伏せたままにして捨てていきます
それを繰り返して、最終的に合計13枚のカードのカードをボトム5枚、ミドル5枚、ボトム3枚となるように並べて、他のプレイヤーと役の強さを競うゲームです。
役にはそれぞれ点数が決められており、作った役の合計点数を競うゲームです。
2-2.役の強さとカードを置くルールについて
役の強さはテキサスホールデムと同様です。
そして、ここがとても重要なのですが、ボトムはミドルよりも強い役を作る必要があり(同じでも良い)、ミドルはトップよりも強い役を作る必要があります。(同じでも良い)
ボトム≧ミドル≧トップの順に役を強くしていかなければならないというわけです。
もしこのルールを破ってしまった場合はファウルとなり、相手も同様にファウルでない限りは必ず負けとなります。
2-3.チャイニーズポーカーの点数表
2-4.点数計算の仕組み
各段の役に応じた点数を足した点数がロイヤリティとなります。
これにさらに、各段ごとの勝敗数が点数に加算されます。全段勝利した場合をスクープといい、追加で3点が加算されます。
実際に例を見ていきましょう。
①トップ
Kハイのため0点となります。
②ミドル
ストレートなので4点となります。
③ボトム
フルハウスなので6点となります。
このハンドのロイヤリティの合計は10点となります。あとは相手のハンドとの勝敗とロイヤリティの差でポイントが決まっていきます。
ロイヤリティ10点のハンドを例とした場合は、計算式は以下の通りとなります。
勝利数 | 勝敗による点数 | スクープ | 計算式 |
3段とも勝利 | +3 | +3 | 10+3+3-相手のロイヤリティ |
2段勝利 | +1 | 0 | 10+1-相手のロイヤリティ |
1段勝利 | -1 | 0 | 10-1-相手のロイヤリティ |
3段とも敗北 | -3 | -3 | 10-3-3-相手のロイヤリティ |
相手のハンドがファウルとなった場合最大16点をもらえることとなるわけです。
3-1.ファンタジーランドとは
トップでQQのワンペア以上の役を作るとファンタジーランドという状態に突入します。
通常時は17枚のカードを5枚、3枚、3枚、3枚、3枚と順番に配っていきますが、ファンタジーランド状態のプレイヤーは通常時と異なり、一気にカードが配られます。
ミスしない限り、絶対にファウルすることなくゲームを進められ、強い役を作るチャンスが増えるので他のプレイヤーより有利にゲームを進めることができます。
ルールにもよりますが、一般的にファンタジーランドに突入した際に配られるカードの枚数は以下のとおりです。
14枚 | |
KK | 15枚 |
AA以上 | 16枚 |
3-2.ファンタジーランド継続条件について
トップがトリップス以上 |
ミドルでフルハウス以上 |
ボトムでクワッズ以上 |
一般的に上記のいずれかの条件を満たした場合は、ファンタジーランドが継続となります。※ルールによっては、ミドルのフルハウスがない場合もあるためしっかり確認は必要
なおファンタジーランドを継続した場合でも、配られるカードの枚数は変わらずファンタジーランド突入時のカード枚数が配られます。
4-1.ファンタジーランドをまずは意識する
通常時に優先すべき順序は、以下の通りです。
①ファンタジーランド突入を狙う
②ファウルしないこと
③ロイヤリティが高くなるようにする
まずはファンタジーランド突入となるように役作りをしていきます。
具体的には、A・K・Qのカードが最初の5枚で来たときはフラッシュが狙えそうな状況であってもQやKをトップに配置しミドルにAを配置して、ファンタジーランド突入することを目指します。
トップでKKのペア
ミドルで2ペアやAAの1ペア
ボトムで2ペア
このようなバランスでとりあえずファンタジーランド突入を狙うのが大切でフラッシュやフルハウスといった役は狙えるときは狙ってもよいですがトップでQQ以上のペアを作ることを諦めてまで狙うべきではありません。
上記の場合KQの❤をボトムにしたくなるが、トップはQのペア、ミドルでKのペアを狙い、ボトムは2ペア以上を狙う。
4-2.相手の手を見ながら進める
相手がフラッシュを狙っているときに、同色のフラッシュを狙ってしまうとファウルする可能性があがります。しっかりと相手がどのような役を狙っているのか、相手が自分の欲しいカードを使っていないか確認しながら進めましょう。
例:4か5のどちらがペアになりやすいか検討する場面では、相手がそのカードを使っていないか確認する。
4-3.相手の欲しいカードを隠す
相手が欲しいカードをあえて、破棄するカードにするのも戦略として使えます。特にAKQといったカードはチャイポにおいて重要なカードとなるので、相手も破棄することを想定していないので効果的となります。
例;相手がトリップスを作りに行っている際に、そのカードを破棄する。相手がフラッシュを狙っているときに、その色のカードを破棄カードにしていく。
4-4.ファンタジーランドよりロイヤリティを優先すべき場合
ボトムでクワッズやストレートフラッシュといった役がほぼ確定しておりロイヤリティが高い場合はファウルしないことを優先して、トップでQQ以上のペアを無理に狙いに行く必要はありません。
4-5.ファンタジーランド継続
ファンタジーランド突入後は、ロイヤリティよりファンタジーランドの継続を優先すべきです。
まずはトップでトリップスを作るか、ボトムでクワッズ以上、ミドルでフルハウス以上を作れないかを意識して、それが無理な場合はロイヤリティが最も高くなるように手作りをしていくことになります。
4-6.スクープを意識する
スクープで合計6点の点数を得ることができます。スクープを意識して、トップを強くするためにミドルを弱くするような手作りも大切です。
例
トップ KQ
ミドル JJ42
ボトム フラッシュ
最後のカード A78
ミドルはAを置いたほうが強いがスクープを意識するならトップをAハイにしたほうがスクープの可能性が上がり、かつ、スクープされるリスクも少なくなりますのでトップにAを持っていきます。(もちろん相手のハンド次第で判断は変わります。)