バカラプレー時のマナーについて
1.バカラのテーブルマナー
バカラは、プレイヤーかバンカーのいずれかにベットするだけのゲームでありゲームそのものは非常に単純です。
その単純さゆえに、オンラインなどでプレーするときは同卓者に対する気遣いやマナーなどは一切気にする必要はないのですが、実際にカジノなどで同卓者と一緒にバカラをプレーする場合は、同卓者に対する気遣いやマナーを知っておくべきですのでここでいくつか紹介させていただきます。
なお、ここで紹介するマナーのほとんどは実際に守らなくてもよいものが多いです。
暗黙のルールというよりレストランでのテーブルマナーのようなもので、守らなくてもいいが、守らないと周りの人間を不愉快にさせることになるというものです。
あえて誰かを不愉快にさせる必要もないので、一応こういうことをすると周りを不愉快にする可能性があるということは覚えておきましょう。
2.絞る人のマナー
まず原則としてカードを絞れるのは、一番高額な金額を賭けているベットリーダーです。基本的にディーラーはベットリーダーにカードを渡そうとします。
しかし、以下の2つのケースでは自分がベットリーダーであっても、あえて絞るのを遠慮したほうがマナー的によいでしょう。
1.他の人が流れを作った状況で、自分が途中参加、または途中からベットリーダーになった場合
ある同卓者が絞り続けて連勝しテーブル全体が盛り上がっているときに、その流れに乗って自分がその同卓者より大きな金額を賭けてベットリーダーになった場合などは絞るのを遠慮したほうがよいでしょう。
その流れは絞っている同卓者が作った流れであり、途中から絞り手があなたに変わって負けた場合には、場が一気に白けることとなります。
世の中には絞る人によって出る目が変わると本気で信じているバカラプレイヤーもいます。
誰かが作った罫線や流れに乗せてもらう場合は、その流れが切れるまでは、自分で絞るのは遠慮したほうが良いでしょう。
しかし原則的には絞る権利を有しているのはベットリーダーです。実際に空気を読まずに、自分で絞りに行くバカラプレイヤーもたまにいます。
2.負けがこんでいるプレイヤーがオールインをしたケース
ある同卓者が負け続けて最後の金額をオールインした場合は、自分がベットリーダーであってもその同卓者に絞らせてあげましょう。
これはマナーというより優しさになります。
ただし1万円のオールインに対してこちらは10万円のベットをしているなどベット金額がかけ離れているケースや自分が絞り続けて流れが良いケースにおいては無視しても構いません。
3.ゲームに参加するテーブルの選別
バカラをプレーしようとテーブルを探している際に、自分よりも数十倍のチップを持っているバカラプレイヤーがいるテーブルでプレーするのは避けるようにしましょう。
自分が10万円でプレーを開始しようとした際に、数百万円のチップを持ち派手にベットをしているプレイヤーのテーブルにあえて同卓して、そのプレーを乱すのは失礼な行為です。
自分がプレーしている卓にお金持ちのバカラプレイヤーが後から来る分には全然良いのですが、お金持ちのバカラプレイヤーがプレーしている卓にジャリのような金額で入って流れを変えるのはよくありません。
4.絞る際のマナー
カードを絞る際には基本的にどのように絞っても自由なのですが、無駄に時間をかけるような行為は嫌われることになりますので注意しましょう。
例えば2枚目の時点で、プレイヤーが2 バンカーが2という状況で、プレイヤーが3枚目に8を引いたとしましょう。
プレイヤーは0となり、バンカーは8を引かない限りは勝ちが確定します。
8以外を引かなければ勝つわけですから、8となりうる足がなければバンカーの勝ちは確定するわけです。
ここで足が見えればしっかり絞るのも納得ですが、1~3やJQKであれば少し絞ればすぐに分かるはずです。しかしこういう場面で足がないことを確認しているにも関わらずあえて時間をかけて絞るのは他の同卓者をいたずらに苦しめる行為となります。
プレイヤーサイドに張ってる側を無駄に期待させ、さらにはバンカーサイドに張ってるプレイヤーも無駄にドキドキさせる行為で悪質なプレーとなります。
逆に負けが確定しているのに無駄に絞る行為も嫌われます。
2枚目の時点で、プレイヤーが6 バンカーが4という状況を想定しましょう。
ここでバンカーサイドが3枚目を絞るときに枠があればピクチャーであり、すぐに負けが確定するわけですが、ピクチャーが確認できたにもかかわらず、これを無意味に時間をかけて絞るのも不愉快な行為となります。
バンカーサイドに張っている側を無駄に期待させ、プレイヤーサイドに張っているプレイヤーを無駄に緊張させるわけですから、枠が見えたらすぐに開いて結果をさらしましょう。
いずれにしろ、勝っている場合でも負けている場合でも、無駄に絞りに時間をかける行為は、ポーカーにおけるスローロールと同様で同卓者を不愉快にさせるということを覚えておきましょう。
5.逆張りについて
あるバカラプレイヤーがミニマムベット1万円の卓で、100万円をプレイヤーサイドにベットしたとします。
ここであなたはバンカーが出ると思ったので、逆のバンカーサイドに1万円をベットしたとします。
これを逆張りといいますが、100万円に対して1万円の逆張りはかなり迷惑な行為となります。
あなたが張らなければ、プレイヤーは誰も絞ることなく自動でオープンされるわけですから、ここで誰かが絞りにいくような行為は100万円という大勝負にアヤをつける行為となります。
もしあなたが先にバンカーサイドに張っていた場合や、他にもバンカー側にベットしている同卓者がいる場合、もしくはあなたの金額が100万円の逆張りに見合う金額(感覚的に20万円以上)であれば、そのまま張ってもよいですが、100万円に対して1万円のベットで対抗するくらいならここは同卓者を応援するつもりでプレイヤーに置くか、ベットしないという選択を取るのが良いでしょう。
6.まとめ
バカラはポーカー同様、紳士淑女のゲームです。負けて熱くなっている場合でも、同卓者に対する思いやりを持ってプレーするのが気持ちの良いバカラプレイヤーです。
そして、こうしたマナーはテーブルマナーと同様言われないと気づかない場合もありますので、ここで記載いたしました。
これらのマナーは、優先席ではお年寄りや身体の不自由な方に席を譲ろう程度の話であり、別に守らなくてもバカラやカジノのルール的には何ら問題ありません。
しかしお金がかかっている以上、下手すると喧嘩に発展する可能性もある不愉快な行為であるということはしっかり自覚しましょう。
カジノでバカラをプレーしていると上記のような行為をされることも結構ありますし、私も若いときは気に入らない同卓者をあえて気分悪くする目的で上記のような行為をしたこともありますが、マナーとしては良くないということをここで学んでいただき気持ちよくバカラをプレーしていただけたらと思います。