負けた時のメンタルの保ち方

1.想定以上の負けは誰にでもある

1.想定以上の負けは誰にでもある

予算管理をしっかりできるプロのギャンブラーでもない限り、想定以上のお金をギャンブルにつぎ込んでしまうということは必ずあるでしょう。
人間ですから負けたときほど、取り返そうと熱くなってしまいます。特にカジノゲームは麻雀なんかと違って一発で一気に取り返せるゲームが多くありますので、「今日遊ぶのは5万円までにしておこう」となんて思っても、5万円負けてしまえば取り返してやる!と追加で5万円をつっこんでしまうのはある意味普通のことです。

追加投資の結果、負け分を取り返してプラスにしたことがある方も多くいるでしょう。

実際筆者も10万円だけと思って海外カジノで勝負し、気づけば追加のお金を取りにホテルに戻ったり、クレジットカードを握りしめてATMの場所を探していたりなんてことがあります。
Western Unionという国際送金サービスで、友人に送金をお願いしたりと当時は負け組最前線のギャンブラーでした。

結果取り返すこともありましたが、結局負けてホテルの部屋でひたすら後悔しているなんてことも多々ありました。

1番苦い思い出はサラリーマン時代に韓国に旅行したとき、1年間必死で貯めた手取り給料の約4ヶ月分相当の100万円を失ったことでしょう

その時は心から後悔し、本当に死にたいと思いました。100万円あったらあれもできたのに!これもできたのに!と後悔の念がグルグルと頭の中で駆け巡ります。
ホテルの部屋でただベッドに横たわり、ずっと天井を見つめたまま夜を過ごしました。部屋のライトの光が涙で滲んでいましたね。

一夜明け失意のどん底の中、身体にムチを打ち飛行機に乗り込み時間を巻き戻せないかなーとか、このまま飛行機が墜落してくれたほうがむしろ気持ちは楽になるのに。。。なんて、ネガティブなことばかり考えていました。
日本に戻ってからも、しばらく労働意欲が湧かずにずっと落ち込んでいました。

今では100万円を超えた勝負をすることも多々ありますが、当時の収入と貯金を思うと一夜で100万円を失ったのは狂気の沙汰だったと自分でも思いますw

2.負けに対する向き合い方

2.負けに対する向き合い方

ギャンブルをやってる以上、負けるときは必ずあります。勝負で毎回勝てるのは、マンガの世界だけです。
ギャンブルを趣味としてやっていくにも、ギャンブルで生計を立てる場合にも必ず負ける日はあるし、負けることに慣れることが必要です。

ギャンブルで勝つという言葉には2種類の言葉の意味があります。

  1. その日の勝負に勝つこと
  2. トータルで勝負に勝つこと

ギャンブルとの向き合い方によりますが、たいていの人間が1を意識しています。そして1を意識すればするほど、1日の勝負の結果にこだわります。
予算10万円のつもりで、その日のギャンブルをプレーしたとして10万円を失った場合に、1を意識しているプレイヤーは10万円を失った事実を受けいれるのに時間を要します。
ゆえに追加投資に走って、想定以上に負けてしまうわけです。

誰もが勝つ気満々でギャンブルをします。負けるつもりで、勉強のためにギャンブルをやるという人もいるとは思いますが、これはかなり少数でしょう。
勝つ気だったのに負けたら誰もがショックですし、熱くなるのも当然です。

私は、ほぼ毎日のように何かしらのギャンブルをしています。
当然毎回「1その日の勝負に勝つこと」を意識していますが、絶対に1を毎日達成しようとしていたら、サラリーマン時代に韓国で起きた悲劇のように貯金全部を使って勝負!なんていうのが日常茶飯事になります。
実際、韓国やカンボジア、フィリピンなどのカジノにすぐ行ける環境で生活していた時期は、そんな感じで毎日生死を賭けた戦いをしていた時期があります。

リアルマーチンゲール法みたいな生活をしていたわけですから、勝率は高かったのですが、負けるときは文字通り無一文になることがしばしばありました。
2の「トータルで勝負に勝つ」ことを意識して、カジノで生活するんだ!と口では言っていたものの、それをするためには勝ちを積み上げることが大切なわけですから結果「1その日の勝負に勝つこと」を意識しすぎてしまうわけです。

勝つときもあるし、負けるときもある。
しかし、トータルで勝負に勝てばいい。調子いいときは素直に勝ちを伸ばし、調子が悪いときはすっぱりゲームをやめる。
これが大切なんです。

私がギャンブル勝ち組に転じたきっかけは「予算内の負けは、負けだと思わない」ように意識しだしてからです。

10万円まで遊ぼうと思ったら10万円負けまでは負けではあるものの、想定内の負けである以上負けたと思わないようにしています。
もちろん、痛いには痛いです。ギャンブルをやる以上勝つ気でやっているわけですから、負けること自体が痛いです。

しかし10万円負けですっぱりとその日のギャンブルを打ち切りにできる自分を誇るようにしています。

3.予算管理の大切さ

3.予算管理の大切さ

ダウンスイングという言葉をご存知でしょうか?
これはポーカー用語で、プレイヤーが不運によって何回も損失を繰り返すような段階のことを言います。

ルーレットでは、0を除けば赤黒が出る可能性は2分の1にもかかわらず、赤が10回連続続くことがあります。
バカラでは、バンカーとプレイヤーが出る可能はほぼ2分の1にもかかわらず、バンカーばかりが10回連続で続くことがあります。

これと同じような現象で、ポーカーが上手で1日打てばほぼ7割はプラスに持っていける優秀なプレイヤーであっても、3割を引き続け10回連続で負けることだってありえます。

ギャンブルをやっていたら必ずこういう時期というのは訪れます。

もしこのプレイヤーが毎回10万円バイインしていた場合、10回連続でその損失は100万円ですね。
このプレイヤーのギャンブルに使えるお金の予算が100万円だとしたら、4~5回連続で負けたあたりでおそらく通常の心理状況でプレイすることはもはやできないでしょう。
私だったら100万円の予算で50万円を溶かしたら、一発逆転を狙って残りの有り金を全部つぎ込んで100万円に戻そうと必死になると思います。
ここまで来たら予算管理という概念は、もはやありません。

しかし、このプレイヤーの予算が1,000万円だったらどうでしょう?10回連続で負けたとしても、まだ900万円のお金が残っていますので、熱くなってはいるでしょうが、通常の心理状況をどうにか保ちながらプレーすることができるのではないでしょうか?

私が1日で使うギャンブルの予算は、全ギャンブル資金の1%と決めています。負けて痛いが、まぁ仕方ないと思える範囲が1%だと思っています。
不運が続いて10日連続で負けたとしても、耐えられる金額をギャンブルの資金と決めています。

「今日は10万円遊ぼう」と決めたとしても、もしこの10万円が「失ったら自分にとって痛手になる」と思ってしまう金額であるなら、取り返そうと必死になって追加投資に走ることでしょう。

「今日遊ぼう」と決めたギャンブルの予算は、負けても割り切れる金額であり、かつ、取り返そうと思ったら取り返せる金額であることが大切です。
そして、その金額の目安は私にとっては、全ギャンブル予算の1%なのです。

毎日ギャンブルをしないプレイヤーの場合なら、月の固定収入の5%くらいが目安になるのではないでしょうか?負けたときに熱くなって追加投資に走らないと断言できる範囲で予算を決めることが肝要です。

極論になりますが、1円を賭けたじゃんけん勝負に負けた場合に、熱くなって取り返してやる!と本気で思える人間がどれだけいるでしょうか?
負けても、まぁ、今日はだめな日だし仕方ないなと、すっぱりとその日のギャンブルを切り上げられる金額を予算にしましょう。

自分は負けず嫌いだから、負けたときに熱くなるのは金額の過多ではないという人もいるかもしれませんが、こういう人はギャンブルには向いてないです。

4.気持ちの切り替えについて

4.気持ちの切り替えについて

ギャンブラーであれば、今日は朝までとことん遊ぶぞ!といきこんで行ったものの、不運の連続ですぐにその日の予算が尽きてしまったということがあるでしょう。
私はカジノ目的で海外に行き、初日に予算の全部を使ってしまって残りの3日間やることがない。なんてこともありました。

こういう状況だと、追加投資に走りやすいです。
どうせやることないし、追加でお金を入れて遊ぼう!となった結果、傷口を広げてしまうというケースですね。

なので、大切なことは、ギャンブル以外の楽しみを持ち、気持ちを切り替える方法を準備しておくことです。

女遊びを楽しみにするなり、お酒を楽しみにするなんていうのも有効ですし、仕事でもいいでしょう。

私の場合は女もお酒もあまり興味ないので、YouTubeの動画やマンガやゲームなどになりますが、今日はついてない日だと思った場合は、すっぱりとギャンブルはやめます。
今日は帰って、楽しみにしていた映画でも見るか、買いだめしていたマンガを読むか、あのゲームを進めるか。など気持ちを切り替えています。

今日、ここでやめたら今日やることないしなぁ。。。となったら、ダラダラと続けてしまい結果傷口を広げることとなりますので、「早く負けてしまってやることなくなった場合はこれをやろう」と決めてからギャンブルに挑みましょう。

5.ギャンブルで後悔する負けパターン5選

5.ギャンブルで後悔する負けパターン5選

こういう状況で負けた場合は、かなり後悔しちゃうよねというパターンをいくつか上げました。

筆者は、こういう状況でギャンブルをせざるを得ないときは以上に予算管理をしっかりするように意識しています。

①友人と一緒にギャンブルに行くケース
2人とも勝てばいいのですが、負けて熱くなりすぎた友人に付きあった結果負けた場合は後悔します。
特に自分は勝っていてもうやめたかったのに、友人が帰らず自分も続けた結果負けた場合の後悔は計り知れません。

②ギャンブルに行く気はなかったのに、無理矢理付き合わされたケース
1と似てますが自分は別にギャンブルをしたくなかったのに、友人とかに半ば無理矢理誘われるケースです。
やりたくもない遊びに付き合って、お金を減らしたらそりゃ後悔しますね。自分が行きたいと心底思えない限り、誘いはきっぱり断りましょう。

特に、1との複合系のダメージはかなりでかいです。

③お金を借りてしまったケース
クレジットカードのキャッシング、友人、ジャンケットなど、お金を借りる方法はいくらでもあります。
そして、ギャンブルで作った借金というのは、生産性0のため返済も馬鹿らしいと感じてしまいます。借金をしてギャンブルをするのはやめましょう。

④見栄を張るケース
ギャンブルをやっていると、自分はこんなにお金を動かせるんだぞ!と見栄を張ってしまう人がいます。
見栄を張ってもいいことなんてありません。その場で感じる優越感に価値なんてありません。身の丈に合った金額で遊びましょう。

⑤お酒を飲んでしまうケース
お酒を飲むと冷静な判断力は失われます。その状態でギャンブルをすると、予算管理もいい加減になりますし、良いことなんてありません。
ギャンブルで勝ちたいと思うなら、ギャンブル前とギャンブル中はお酒を控えましょう

6.大負けしたときのメンタルの保ち方

6.大負けしたときのメンタルの保ち方

負けがこむと、とことん走ってしまう人は多くいます。
特に海外カジノなどは、持ってきている現金を全部つっこんでしまうこともギャンブラーならあるでしょう。

最後にそういうときどうやってメンタルを保つかについて私なりの方法を記載いたします。

①まだ少し資金が残っており戦う気力がある場合
レートを下げて数千円とか数万円でいいから勝つことを目指して他のゲームで遊びましょう。
バカラやブラックジャックで大負けしたなら、トランプを見たくも無いと思うのでルーレットなり、クラップスなりで遊んでトランプから少し離れるのがおすすめです。

数十万円~数百万円の負けを経験したことは何度もありますが、1万円でも2万円でもいいから、勝つことで少しでも自信を取り戻すことができます。
ここで負けても損失が少し膨らむ程度なので気にはならないでしょう。

②まだ少し資金が残っているが戦う気力がないケース
ギャンブルから少し離れましょう。
そのゲームが本当に好きなら、しばらく経てばまたやりたいと思える日がいつか来ます。

それまでは、もうギャンブルから離れましょう。

③資金はないが戦う気力はあるケース
戦う気力があるなら、よっぽどそのゲームが好きなのか、ギャンブルが生活の一部になっているのでしょう。
収入にもよりますが戦う気力を保てるくらいの負けであれば、またお金を貯めるなりして次の戦いに備えて英気を養いましょう。このケースはメンタルのケアは不要です。

④資金もなく、戦う気力もないケース
これが本当の大負けです。
筆者は最大で2,000万円の負けを経験したことがあり、そのときは本当にもう吐きそうになり戦う気力もなくしました。

対価がないものに2,000万円もつぎ込んでしまったと、後悔ばかりが湧き上がり死んだほうがマシじゃないかなんて思いました。

こういうときはもうただただ時間が解決してくれるのを待つしかないです。
友人と遊びに行くなど気晴らしをして少しずつ傷口が埋まっていくのを待ちましょう。