ITM(インザマネー)直前の戦い方について

1.ITM(イン・ザ・マネー)直前の戦い方について

1-1.ITM(イン・ザ・マネー)直前の戦い方について

本日はトーナメントにおけるITM(イン・ザ・マネー)直前の戦い方について解説します。本編はあくまでも100回以上トーナメントでITMしている私なりの戦い方である為、参考程度にご覧いただけると幸いです。

1-2.バブルラインについて

バブルラインとは言わば、ITM(イン・ザ・マネー)直前の状態を意味します。後1人のプレイヤーが飛んだらITM(イン・ザ・マネー)という状態になります。従ってスタックをあまり持っていないプレイヤーは飛ばないことを最優先にかなりタイトな状態になります。しかし、実際にブラインドとアンティを支払わないと行けない為ゲームに参加しなければスタックは減っていきます。

1-3.バブルライン時はハンド・フォー・ハンドを採用

ITM(イン・ザ・マネー)が近づくにつれ、大半のショートスタックのプレイヤーは時間稼ぎをしようとします。これはFoldすると決まっているのにも関わらず長考して、他のテーブルで飛ぶプレイヤーが出ることを待つ、言わば遅延行為です。サッカーで言う、勝っているチームがロスタイムにボール回しをして時間稼ぎをするようなものです。
しかし、実際のバブルライン時はこの行為を防ぐためにハンド・フォー・ハンドを採用しているトーナメントが大半となります。

1-4.ハンド・フォー・ハンドとは

ハンド・フォー・ハンドとは各テーブルで1ハンドずつ進行をする状態です。
1ハンド終了したら他のテーブルが終了するまで待機します。従って、全テーブルが同時に1ハンドずつ進行することによって時間稼ぎの防止とITM(イン・ザ・マネー)までの緊迫感を与えます。
もし仮に複数人が同ターン内に飛んだ場合はスタックが少ない順に敗北扱いになります。
従って、バブル状態では他のテーブルで飛ぶプレイヤーがでることを祈りながらプレーします。

2.バブルライン時の戦い方について

2-1.バブルライン時の戦い方について

ITM(イン・ザ・マネー)の直前ということもあり、大半のプレイヤーはタイトになります。

一方で、ブラインドも上がっていく為全く参加しないわけには行きません。ここでITM(イン・ザ・マネー)を逃すより攻めの姿勢でITM(イン・ザ・マネー)後の入賞を狙う方が期待値は高くなるかもしれません。ジリ貧のスタック守りはITM(イン・ザ・マネー)後、即飛びが大半なので。ここではスタックに応じた立ち回りを解説していきます。

2-2.バブルラインの戦い方(スタック20BB以上)

スタックがある時にはとにかくハンドを絞ってプレーします。
もちろん、スタックをさらに増やすことは意識しつつ時折スチールも試みます。また、自分よりスタックを持っているプレイヤーの動きは常に意識するようにします。AKやAQなど降りれないハンドの時は要注意です。過去に実際に全体で3番目にスタックを持っているプレイヤーのAKを2番目にスタックを持っているAAの私が飛ばしたこともあります。従って、状況によってはAKやQQなどのプレミアムハンドでも慎重にプレーしなければなりません。

2-3.バブルラインの戦い方(スタック10BB前後)

恐らくTurboなどのトーナメントであれば大半の人がバブルライン時にこの状況にあるでしょう。スタックを増やしたいけどITM(イン・ザ・マネー)もしたい。
All in or Foldで私なりの戦い方を解説します。

ポジションがUTG~MPの場合
99以上、AQ以上は基本的にオールインします。
しかし、自分よりアーリーのプレイヤーが先にオールインした場合はそのプレイヤーの今までの動きやVPIP(プリフロップ参加率)を見てコールするか判断します。
その他、ポケットやAx、KQなどはミニマムレイズでレイズイン、仮に前のプレイヤーがオールインした場合はFoldします。また、AAやKKなどのプレミアムハンドもレイズインしてオールインを誘うのもありです。

ポジションがCO~BBの場合
All in or Foldでの解説になりますのでBBが最もポジションが有利であると考えます。
トーナメント終盤はとにかくブラインドスチールが重要です。従ってポジションが良い場合はハンドレンジを広げて行くことが重要です。

CO以降のポジションで自分がオープンをできるシチュエーションの場合、とにかくポケットもしくはAxはすべてAll inします。
もちろんCOとSBでは多少のレンジ差は設ける必要があります。ポジションが良い場合でも先にAll inが来た場合はUTG~MPとほぼ同じくらいのハンドレンジでコールするか否かを判断します。しかし、相手が弱い手でスチールをしてくる場合もあるのでハンドと見極めは重要です。

逆にBBは最後のアクションになる為どのポジションのプレイヤーがAll inしたかによってハンドレンジを選定します。特にSBやBTNのオールインに関してはブラフも混じっていることが多いです。
また、レイズで回ってきた場合はポケット、Ax、その他の強ハンドはすべて3Betオールインを返します。

3. まとめ

3.まとめ

バブルライン時はとにかくブラインドスチールがしやすい為ポジションとハンドを選んで的確なプレーを試みましょう。
参加費が上がれば上がるに連れて他のプレイヤーはタイトになります。しかし、私の周りにもITM(イン・ザ・マネー)率は高いけどファイナルまで行けないプレイヤーが沢山います。その理由は紛れもなくバブル付近で大きくスタックを減らしているからです。従って、皆さんもファイナルテーブルや優勝を見据え、バブルライン時にスタックを増やせるプレーを実践してみてはいかがしょうか。

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