ブラックジャック -ベーシックストラテジー解説-

1ブラックジャックは勝てるギャンブルである

1.控除率が低い

ブラックジャックが人気のゲームである理由の一つはその控除率の低さにあります。控除率とはある賭けにたいしてどれだけの手数料をとられるかを示す割合であり、ハウスエッジともいわれます。

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日本の公営ギャンブル

JRA競馬 20~25%
パチンコ 15~20%
宝くじ 50%
宝くじ 50%~60%
サッカーくじ(toto) 50%

こんなゲームをしていてお金が増えていくはずがありません。一時的に増えることがあっても長い目で見たら必ず負けてしまします。
しかし、ブラックジャックの控除率は普通に何も考えずにプレイしていても2%であり、ルールとプレイ方法次第では-1%まで下げることができます。
控除率がマイナスということは、プレイヤー側が有利なゲームであり、長い目で見ればその資金を増やすことができるということです。

ここでは、プレイヤーが有利にゲームをしていくために必須の基礎知識であるベーシックストラテジーの使い方について解説します。

2.ベーシックストラテジー

1.ベーシックストラテジーとは

ベーシックストラテジーとは、ブラックジャックを攻略するために作られた戦略になります。数学者が導き出した最適解であり、ベーシックストラテジー通りにプレイするだけで、控除率を劇的に改善することができます。

ベーシックストラテジーを見ることで、シチュエーションごとに取るべき最適のアクションがわかります。
では、具体的にベーシックストラテジーについて解説していきます。

ベーシックストラテジーを使ってプレイするのは簡単で、表の通りにプレイするだけです。

実際のカジノプレイする際には、プレイ中に携帯を触ったりこの表をプリントして見ながらプレイするのは禁止されていることが多いです。

そうなると、プロでもない限り、このベーシックストラテジー表が完璧に頭に入っている人は少数になってきますが、こういうときはこうするというのをざっくりと覚えておくだけでも勝率は劇的に変化することでしょう。

私は、ブラックジャックが好きでしたがベーシックストラテジーの存在を知らなかった頃は、自分のカードが14や15、16でヒットするのを極力恐れていました。

ベーシックストラテジーを学んでからは、表をうろ覚えの状態でプレイしていた時期でもその勝率はかなり改善しました。

ベーシックストラテジー通りにプレイするのは流れ作業のようになってしまうこともありますので嫌う人もいますが、いかにして勝つかを学ぶためにもベーシックストラテジーはしっかり把握しましょう。

では実際にどのようにベーシックストラテジーを駆使したプレイをしていくのかをケース別に練習していきましょう。

3.ハードハンドの見方①

3.ハードハンドの見方①

①ここでは、ディーラーのアップカードは、8
プレイヤーサイドは、2+6=8となります。

ベーシックストラテジー表を見ると、ここではヒットをするのが正解になります。

②さて5が出て状況が変わりました。

ディーラーのアップカードは、8
プレイヤーサイドは、2+6+5=13

ベーシックストラテジー表を見ると、次もヒットをするのが正解になります。

4.ハードハンドの見方②

4.ハードハンドの見方②

ここでは、ディーラーのアップカードは、10
プレイヤーサイドは、7+9=16となります。

ベーシックストラテジー表を見ると、ここではサレンダーをするのが正解になります。

5.ソフトハンドの見方

5.ソフトハンドの見方

①ここでは、ディーラーのアップカードは、10
プレイヤーサイドは、A+3になります。

ベーシックストラテジー表を見ると、ここではヒットをするのが正解になります。

②出たのはJで状況が変わりました。

ここでは、ディーラーのアップカードは、10
プレイヤーサイドは、A+3+10=14になります。

今度は、ベーシックストラテジーのハードハンド表を参考に次のアクションをすることとなります。

ベーシックストラテジー表を見ると、ここではヒットをするのが正解になります。

6.スプリットの見方

6.スプリットの見方

①ここでは、ディーラーのアップカードは、9
プレイヤーサイドは、8+8=16になります。

ベーシックストラテジー表を見ると、ここではスプリットをするのが正解になります。

②さてスプリットをしたあとのアクションはどう考えるのでしょうか?

ここでも、ベーシックストラテジーを参考にします。

片方は、ディーラーのアップカードは9

プレイヤーサイドは、8+10=18になりますので、ステイ。

もう片方は、ディーラーのアップカードは9

プレイヤーサイドは、8+Aになりますので、ステイとなります。

7.ベーシックストラテジー活用の考え方

7.ベーシックストラテジー活用の考え方

ベーシックストラテジーを用いず、自分のハンドが19や20のときにヒットしないなど常識の範囲で、感覚的にプレイした場合でもブラックジャックの勝率は2~3%ほどしか変わりません。

結局出るカードが、自分に都合の良いカードばかり出れば勝てますし、ついていない状況であれば負けてしまいます。
ベーシックストラテジーはあくまで期待値的にもっともよい最適解でしかなく、必ずこうしなければならないというわけではありません。

自分が88のペアのときはディーラーのアップカードがなんであれベーシックストラテジーでは必ずスプリットですが、その時の流れや自分の資金次第ではサレンダーするのも正しいプレイになります。

ブラックジャックを長くプレイするならベーシックストラテジーの暗記は必須ですが、たまに遊ぶ程度であれば、暗記する必要はなく、ざっくりと覚えておけば問題ありません。ただし、プレイ方法がベーシックストラテジーから離れれば離れるほど、勝率は下がっていくことは理解しておきましょう。

また同席者がいる状況で、あなたがベーシックストラテジーからかけ離れたプレイをすることで、テーブル全体が負け始めると雰囲気が悪くなっていくケースもあります。

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例えば図の状況ですが、

ディーラのアップカードは、7
プレイヤーは、9+5=14

ベーシックストラテジーではヒットすべきですが、あなたはステイしました。

結果あなたに来るはずの5(または6)がディーラに行って、ディーラは18となりました。もしあなたがベーシックストラテジー通りヒットしていたら、6の次のカードは10で、ディーラーは>バーストしていたかもしれません。
そうすると、あなただけでなく他のプレイヤーも皆勝利していましたので、このような状況が続くと場が白けてきます。

同席者がいるときは、できるだけベーシックストラテジーを意識したプレイを心がけるのは一つのマナーでもありますので、自分の資金を守るためにも同席者のためにも、ある程度ベーシックストラテジーは理解してからブラックジャックをプレイしましょう。